クラスターはKubernetesのエージェントが動作する(物理もしくは仮想の)ノードの集合で、コントロールプレーンによって管理されます。 Kubernetes v1.35 では、最大5000ノードから構成されるクラスターをサポートします。 具体的には、Kubernetesは次の基準を 全て 満たす構成に対して適用できるように設計されています。
ノードを追加したり削除したりすることによって、クラスターをスケールできます。 これを行う方法は、クラスターがどのようにデプロイされたかに依存します。
クラウドプロバイダーのクォータの問題に遭遇することを避けるため、多数のノードを使ったクラスターを作成するときには次のようなことを考慮してください。
大きなクラスターでは、十分な計算とその他のリソースを持ったコントロールプレーンが必要になります。
特に故障ゾーンあたり1つまたは2つのコントロールプレーンインスタンスを動かす場合、最初に垂直方向にインスタンスをスケールし、垂直方向のスケーリングの効果が低下するポイントに達したら水平方向にスケールします。
フォールトトレランスを備えるために、1つの故障ゾーンに対して最低1インスタンスを動かすべきです。 Kubernetesノードは、同一故障ゾーン内のコントロールプレーンエンドポイントに対して自動的にトラフィックが向かないようにします。 しかし、クラウドプロバイダーはこれを実現するための独自の機構を持っているかもしれません。
例えばマネージドなロードバランサーを使うと、故障ゾーン A にあるkubeletやPodから発生したトラフィックを、同じく故障ゾーン A にあるコントロールプレーンホストに対してのみ送るように設定します。もし1つのコントロールプレーンホストまたは故障ゾーン A のエンドポイントがオフラインになった場合、ゾーン A にあるノードについてすべてのコントロールプレーンのトラフィックはゾーンを跨いで送信されます。それぞれのゾーンで複数のコントロールプレーンホストを動作させることは、結果としてほとんどありません。
大きなクラスターの性能を向上させるために、他の専用のetcdインスタンスにイベントオブジェクトを保存できます。
クラスターを作るときに、(カスタムツールを使って)以下のようなことができます。
大きなクラスターのためにetcdを設定・管理する詳細については、Operating etcd clusters for Kubernetesまたはkubeadmを使用した高可用性etcdクラスターの作成を見てください。
Kubernetesのリソース制限は、メモリリークの影響やPodやコンテナが他のコンポーネントに与える他の影響を最小化することに役立ちます。 これらのリソース制限は、アプリケーションのワークロードに適用するのと同様に、アドオンのリソースにも適用されます。
例えば、ロギングコンポーネントに対してCPUやメモリ制限を設定できます。
...
containers:
- name: fluentd-cloud-logging
image: fluent/fluentd-kubernetes-daemonset:v1
resources:
limits:
cpu: 100m
memory: 200Mi
アドオンのデフォルト制限は、アドオンを小~中規模のKubernetesクラスターで動作させたときの経験から得られたデータに基づきます。 大規模のクラスターで動作させる場合は、アドオンはデフォルト制限よりも多くのリソースを消費することが多いです。 これらの値を調整せずに大規模のクラスターをデプロイした場合、メモリー制限に達し続けるため、アドオンが継続的に停止されるかもしれません。 あるいは、CPUのタイムスライス制限により性能がでない状態で動作するかもしれません。
クラスターのアドオンのリソース制限に遭遇しないために、多くのノードで構成されるクラスターを構築する場合は次のことを考慮します。
_recommender_ モードで動作可能です。VerticalPodAutoscaler は、リソースのリクエストやPodの制限についての管理を手助けするためにクラスターへデプロイ可能なカスタムリソースです。
VerticalPodAutoscaler やクラスターで致命的なアドオンを含むクラスターコンポーネントをスケールする方法についてさらに知りたい場合はVertical Pod Autoscalerをご覧ください。
cluster autoscalerは、クラスターで要求されるリソース水準を満たす正確なノード数で動作できるよう、いくつかのクラウドプロバイダーと統合されています。
addon resizerは、クラスターのスケールが変化したときにアドオンの自動的なリサイズをお手伝いします。
このページでは、複数のゾーンにまたがるKubernetesクラスターの実行について説明します。
Kubernetesは、1つのKubernetesクラスターが複数のゾーンにまたがって実行できるように設計されており、通常これらのゾーンは リージョン と呼ばれる論理的なグループ内に収まります。主要なクラウドプロバイダーは、一貫した機能を提供するゾーン( アベイラビリティゾーン とも呼ばれる)の集合をリージョンと定義しており、リージョン内では各ゾーンが同じAPIとサービスを提供しています。
一般的なクラウドアーキテクチャは、あるゾーンでの障害が別のゾーンのサービスにも影響を与える可能性を最小限に抑えることを目的としています。
すべてのコントロールプレーンコンポーネントは、交換可能なリソースのプールとして実行され、コンポーネントごとに複製されることをサポートします。
クラスターコントロールプレーンをデプロイする場合は、複数のゾーンに渡ってコントロールプレーンコンポーネントのレプリカを配置します。可用性を重視する場合は、少なくとも3つのゾーンを選択し、個々のコントロールプレーンコンポーネント(APIサーバー、スケジューラー、etcd、クラスターコントローラーマネージャー)を少なくとも3つのゾーンに渡って複製します。クラウドコントローラーマネージャーを実行している場合は、選択したすべてのゾーンにまたがって複製する必要があります。
Kubernetesは、(DeploymentやStatefulSetのような)ワークロードリソース用のPodをクラスター内の異なるノードに自動的に分散します。この分散は、障害の影響を軽減するのに役立ちます。
ノードが起動すると、各ノードのkubeletは、Kubernetes APIで特定のkubeletを表すNodeオブジェクトにラベルを自動的に追加します。これらのラベルにはゾーン情報を含めることができます。
クラスターが複数のゾーンまたはリージョンにまたがっている場合、ノードラベルとPod Topology Spread Constraintsを組み合わせて使用することで、リージョン、ゾーン、さらには特定のノードといった障害ドメイン間でクラスター全体にPodをどのように分散させるかを制御できます。これらのヒントにより、スケジューラーは期待される可用性を高めてPodを配置し、関連する障害がワークロード全体に影響するリスクを低減できます
例えば、StatefulSetの3つのレプリカがすべて互いに異なるゾーンで実行されるように制約を設定できます。ワークロードごとにどのアベイラビリティゾーンを使用するかを明示的に定義しなくても、宣言的に定義できます。
Kubernetesのコアがノードを作成してくれるわけではないため、自分で行うか、Cluster APIなどのツールを使ってノードの管理を代行する必要があります。
Cluster APIなどのツールを使用すると、複数の障害ドメインにわたってクラスターのワーカーノードとして実行するマシンのセットを定義したり、ゾーン全体のサービスが中断した場合にクラスターを自動的に復旧するルールを定義できます。
nodeSelectorの制約は、作成したPodだけでなく、Deployment、StatefulSet、Jobなどのワークロードリソース内のPodテンプレートにも適用できます。
Persistent Volumeが作成されると、Kubernetesは特定のゾーンにリンクされているすべてのPersistent Volumeにゾーンラベルを自動的に追加します。その後、スケジューラーは、NoVolumeZoneConflict条件を通じて、指定されたPersistent Volumeを要求するPodがそのボリュームと同じゾーンにのみ配置されるようにします。
ゾーンラベルの追加方法は、クラウドプロバイダーと使用しているストレージプロビジョナーによって異なる可能性があることに注意してください。正しい設定を行うために、常に利用している環境のドキュメントを参照してください。
Persistent Volume Claimには、そのクラス内のストレージが使用する障害ドメイン(ゾーン)を指定するStorageClassを指定できます。障害ドメインまたはゾーンを認識するStorageClassの構成については、許可されたトポロジーを参照してください。
Kubernetes自体にはゾーンを意識したネットワーキングは含まれていません。ネットワークプラグインを使用してクラスターネットワーキングを設定できますが、そのネットワークソリューションにはゾーン固有の要素があるかもしれません。例えば、クラウドプロバイダーがtype=LoadBalancerのServiceをサポートしている場合、ロードバランサーは与えられた接続を処理するロードバランサーのコンポーネントと同じゾーンで動作しているPodにのみトラフィックを送信する可能性があります。詳しくはクラウドプロバイダーのドキュメントを確認してください。
カスタムまたはオンプレミスのデプロイメントの場合、同様の考慮事項が適用されます。ServiceおよびIngressの動作は、異なるゾーンの処理を含め、クラスターのセットアップ方法によって異なります。
クラスターをセットアップする際には、リージョン内のすべてのゾーンが同時にオフラインになった場合にセットアップがサービスを復旧できるかどうか、またどのように復旧させるかを考慮しておく必要があるかもしれません。例えば、ゾーン内にPodを実行できるノードが少なくとも1つあることに依存していますか?クラスタークリティカルな修復作業が、クラスター内に少なくとも1つの健全なノードがあることに依存していないことを確認してください。例えば、全てのノードが不健全な場合、少なくとも1つのノードを使用できるよう修復が完了するように、特別なtolerationで修復Jobを実行する必要があるかもしれません。
Kubernetesにはこの課題に対する答えはありませんが、検討すべきことです。
設定された制約を守りつつ、スケジューラーがクラスターにPodを配置する方法については、スケジューリング、プリエンプションと退避を参照してください。
ノード適合テスト は、システムの検証とノードに対する機能テストを提供するコンテナ型のテストフレームワークです。このテストは、ノードがKubernetesの最小要件を満たしているかどうかを検証するもので、テストに合格したノードはKubernetesクラスターに参加する資格があることになります。
適合テストを実行するにはノードは通常のKubernetesノードと同じ前提条件を満たしている必要があります。 最低でもノードに以下のデーモンがインストールされている必要があります:
ノード適合テストを実行するには、以下の手順に従います:
kubeletの--kubeconfigオプションの値を調べます。例:--kubeconfig=/var/lib/kubelet/config.yaml。
このテストフレームワークはKubeletのテスト用にローカルコントロールプレーンを起動するため、APIサーバーのURLとしてhttp://localhost:8080を使用します。
他にも使用できるkubeletコマンドラインパラメーターがいくつかあります:
--cloud-provider: --cloud-provider=gceを指定している場合は、テストを実行する前にこのフラグを取り除いてください。以下のコマンドでノード適合テストを実行します:
# $CONFIG_DIRはKubeletのPodのマニフェストパスです。
# $LOG_DIRはテスト出力のパスです。
sudo docker run -it --rm --privileged --net=host \
-v /:/rootfs -v $CONFIG_DIR:$CONFIG_DIR -v $LOG_DIR:/var/result \
registry.k8s.io/node-test:0.2
Kubernetesは他のアーキテクチャ用のノード適合テストのdockerイメージを提供しています:
| Arch | Image |
|---|---|
| amd64 | node-test-amd64 |
| arm | node-test-arm |
| arm64 | node-test-arm64 |
特定のテストを実行するには、環境変数FOCUSを実行したいテストの正規表現で上書きします。
sudo docker run -it --rm --privileged --net=host \
-v /:/rootfs:ro -v $CONFIG_DIR:$CONFIG_DIR -v $LOG_DIR:/var/result \
-e FOCUS=MirrorPod \ # MirrorPodテストのみを実行します
registry.k8s.io/node-test:0.2
特定のテストをスキップするには、環境変数SKIPをスキップしたいテストの正規表現で上書きします。
sudo docker run -it --rm --privileged --net=host \
-v /:/rootfs:ro -v $CONFIG_DIR:$CONFIG_DIR -v $LOG_DIR:/var/result \
-e SKIP=MirrorPod \ # MirrorPodテスト以外のすべてのノード適合テストを実行します
registry.k8s.io/node-test:0.2
ノード適合テストは、node e2e testのコンテナ化されたバージョンです。 デフォルトでは、すべての適合テストが実行されます。
理論的には、コンテナを構成し必要なボリュームを適切にマウントすれば、どのノードのe2eテストも実行できます。しかし、不適合テストを実行するためにはより複雑な設定が必要となるため、適合テストのみを実行することを強く推奨します。
このページでは、Podセキュリティの標準を強制する際のベストプラクティスの概要を説明します。
Kubernetes v1.25 [stable]
Podセキュリティアドミッションコントローラーは、非推奨のPodSecurityPolicyを置き換えます。
設定が全く無いNamespaceは、クラスターのセキュリティモデルにおいて重大な弱点とみなすべきです。 各Namespaceで発生するワークロードのタイプを時間をかけて分析し、Podセキュリティ標準を参照しながら、それぞれに適切なレベルを決定することを推奨します。 また、ラベルのないNamespaceは、まだ評価されていないことだけを示すべきです。
すべてのNamespaceのワークロードが同じセキュリティ要件を持つというシナリオでは、PodSecurityラベルを一括適用する方法を例で説明しています。
理想的な世界では、すべてのNamespaceのPodがrestrictedポリシーの要件を満たすでしょう。
しかし、ワークロードの中には正当な理由で昇格した特権を必要とするものもあるため、それは不可能であり、現実的でもありません。
privilegedワークロードを許可するNamespaceは、適切なアクセス制御を確立し、実施すべきである。Podセキュリティアドミッションコントローラーのauditとwarnモードを使用すると、既存のワークロードを破壊することなく、Podに関する重要なセキュリティインサイトを簡単に収集できます。
すべてのNamespaceでこれらのモードを有効にし、最終的にenforceしたいレベルやバージョンに設定するのがよい方法です。
このフェーズで生成される警告と監査注釈は、その状態への指針となります。
ワークロード作成者が希望のレベルに収まるように変更することを期待している場合は、warnモードを有効にしてください。
監査ログを使用して、希望のレベルに収まるように変更を監視/推進することを期待している場合は、auditモードを有効にしてください。
enforceモードが希望通りの値に設定されている場合でも、これらのモードはいくつかの異なる方法で役立ちます。
warnをenforceと同じレベルに設定すると、バリデーションを通過しないPod(またはPodテンプレートを持つリソース)を作成しようとしたときに、クライアントが警告を受け取るようになります。これにより、対象のリソースを更新して準拠させることができます。enforceを特定の最新バージョンではないに固定するNamespaceでは、auditとwarnモードをenforceと同じレベルに設定するが、最新バージョンに対して設定することで、以前のバージョンでは許可されていたが、現在のベストプラクティスでは許可されていない設定を可視化することができます。Kubernetesエコシステムでは、セキュリティプロファイルを強制するための他の選択肢も開発されています。
ビルトインソリューション(PodSecurityアドミッションコントローラーなど)とサードパーティツールのどちらを選ぶかは、あなたの状況次第です。 どのようなソリューションを評価する場合でも、サプライチェーンの信頼が非常に重要です。最終的には、前述のアプローチのどれを使っても、何もしないよりはましでしょう。
Kubernetesでは、TLS認証のためにPKI証明書が必要です。 kubeadmでKubernetesをインストールする場合、必要な証明書は自動で生成されます。 自身で証明書を作成することも可能です。例えば、秘密鍵をAPIサーバーに保持しないことで、管理をよりセキュアにする場合が挙げられます。 本ページでは、クラスターに必要な証明書について説明します。
Kubernetesは下記の用途でPKIを必要とします:
さらに、etcdはクライアントおよびピア間の認証に相互TLS通信を実装しています。
kubeadmを使用してKubernetesをインストールする場合、ほとんどの証明書は/etc/kubernetes/pkiに保存されます。このドキュメントの全てのパスは、そのディレクトリの相対パスを表します。
ただしユーザーアカウントの証明書に関しては、kubeadmは/etc/kubernetesに配置します。
もしkubeadmに必要な証明書の生成を望まない場合、それらを単一ルート認証局を使って作成するか、全ての証明書を提供することで作成できます。 自身の認証局を作成する詳細については、証明書を手動で生成するを参照してください。 証明書の管理についての詳細は、kubeadmによる証明書管理を参照してください。
管理者によりコントロールされた、単一ルート認証局の作成が可能です。このルート認証局は複数の中間認証局を作る事が可能で、作成はKubernetes自身に委ねます。
必要な認証局:
| パス | デフォルトCN | 説明 |
|---|---|---|
| ca.crt,key | kubernetes-ca | Kubernetes全体の認証局 |
| etcd/ca.crt,key | etcd-ca | etcd用 |
| front-proxy-ca.crt,key | kubernetes-front-proxy-ca | front-end proxy用 |
上記の認証局に加えて、サービスアカウント管理用に公開鍵/秘密鍵のペア(sa.keyとsa.pub)を取得する事が必要です。
次の例は、前の表で示されたCAのキーと証明書を示しています:
/etc/kubernetes/pki/ca.crt
/etc/kubernetes/pki/ca.key
/etc/kubernetes/pki/etcd/ca.crt
/etc/kubernetes/pki/etcd/ca.key
/etc/kubernetes/pki/front-proxy-ca.crt
/etc/kubernetes/pki/front-proxy-ca.key
CAの秘密鍵をクラスターにコピーしたくない場合、自身で全ての証明書を作成できます。
必要な証明書:
| デフォルトCN | 親認証局 | 組織 | 種類 | ホスト名 (SAN) |
|---|---|---|---|---|
| kube-etcd | etcd-ca | server, client | <hostname>, <Host_IP>, localhost, 127.0.0.1 |
|
| kube-etcd-peer | etcd-ca | server, client | <hostname>, <Host_IP>, localhost, 127.0.0.1 |
|
| kube-etcd-healthcheck-client | etcd-ca | client | ||
| kube-apiserver-etcd-client | etcd-ca | client | ||
| kube-apiserver | kubernetes-ca | server | <hostname>, <Host_IP>, <advertise_IP>, [1] |
|
| kube-apiserver-kubelet-client | kubernetes-ca | system:masters | client | |
| front-proxy-client | kubernetes-front-proxy-ca | client |
kube-apiserver-kubelet-clientにスーパーユーザーグループsystem:mastersを使用する代わりに、より権限の低いグループを使用することができます。
そのために、kubeadmはkubeadm:cluster-adminsグループを使用します。[1]: クラスターに接続するIPおよびDNS名( kubeadmを使用する場合と同様、ロードバランサーのIPおよびDNS名、kubernetes、kubernetes.default、kubernetes.default.svc、kubernetes.default.svc.cluster、kubernetes.default.svc.cluster.local)
ここで種類は、一つまたは複数のx509の鍵用途にマッピングされており、これはCertificateSigningRequestの.spec.usagesにも記載されています:
| 種類 | 鍵の用途 |
|---|---|
| server | digital signature, key encipherment, server auth |
| client | digital signature, key encipherment, client auth |
kubeadm利用者のみ:
kube-etcd、kube-etcd-peerおよび kube-etcd-healthcheck-client証明書は外部etcdを利用するケースでは生成されない事に留意してください。証明書は推奨パスに配置するべきです(kubeadmを使用する場合と同様)。 パスは場所に関係なく与えられた引数で特定されます。
| デフォルトCN | 鍵の推奨パス | 証明書の推奨パス | コマンド | 鍵を指定する引数 | 証明書を指定する引数 |
|---|---|---|---|---|---|
| etcd-ca | etcd/ca.key | etcd/ca.crt | kube-apiserver | --etcd-cafile | |
| kube-apiserver-etcd-client | apiserver-etcd-client.key | apiserver-etcd-client.crt | kube-apiserver | --etcd-keyfile | --etcd-certfile |
| kubernetes-ca | ca.key | ca.crt | kube-apiserver | --client-ca-file | |
| kubernetes-ca | ca.key | ca.crt | kube-controller-manager | --cluster-signing-key-file | --client-ca-file, --root-ca-file, --cluster-signing-cert-file |
| kube-apiserver | apiserver.key | apiserver.crt | kube-apiserver | --tls-private-key-file | --tls-cert-file |
| kube-apiserver-kubelet-client | apiserver-kubelet-client.key | apiserver-kubelet-client.crt | kube-apiserver | --kubelet-client-key | --kubelet-client-certificate |
| front-proxy-ca | front-proxy-ca.key | front-proxy-ca.crt | kube-apiserver | --requestheader-client-ca-file | |
| front-proxy-ca | front-proxy-ca.key | front-proxy-ca.crt | kube-controller-manager | --requestheader-client-ca-file | |
| front-proxy-client | front-proxy-client.key | front-proxy-client.crt | kube-apiserver | --proxy-client-key-file | --proxy-client-cert-file |
| etcd-ca | etcd/ca.key | etcd/ca.crt | etcd | --trusted-ca-file, --peer-trusted-ca-file | |
| kube-etcd | etcd/server.key | etcd/server.crt | etcd | --key-file | --cert-file |
| kube-etcd-peer | etcd/peer.key | etcd/peer.crt | etcd | --peer-key-file | --peer-cert-file |
| etcd-ca | etcd/ca.crt | etcdctl | --cacert | ||
| kube-etcd-healthcheck-client | etcd/healthcheck-client.key | etcd/healthcheck-client.crt | etcdctl | --key | --cert |
サービスアカウント用の鍵ペアについても同様です。
| 秘密鍵のパス | 公開鍵のパス | コマンド | 引数 |
|---|---|---|---|
| sa.key | kube-controller-manager | service-account-private | |
| sa.pub | kube-apiserver | service-account-key |
次の例は、自分自身で全てのキーと証明書を生成している場合に提供する必要があるファイルパスを前の表から示しています:
/etc/kubernetes/pki/etcd/ca.key
/etc/kubernetes/pki/etcd/ca.crt
/etc/kubernetes/pki/apiserver-etcd-client.key
/etc/kubernetes/pki/apiserver-etcd-client.crt
/etc/kubernetes/pki/ca.key
/etc/kubernetes/pki/ca.crt
/etc/kubernetes/pki/apiserver.key
/etc/kubernetes/pki/apiserver.crt
/etc/kubernetes/pki/apiserver-kubelet-client.key
/etc/kubernetes/pki/apiserver-kubelet-client.crt
/etc/kubernetes/pki/front-proxy-ca.key
/etc/kubernetes/pki/front-proxy-ca.crt
/etc/kubernetes/pki/front-proxy-client.key
/etc/kubernetes/pki/front-proxy-client.crt
/etc/kubernetes/pki/etcd/server.key
/etc/kubernetes/pki/etcd/server.crt
/etc/kubernetes/pki/etcd/peer.key
/etc/kubernetes/pki/etcd/peer.crt
/etc/kubernetes/pki/etcd/healthcheck-client.key
/etc/kubernetes/pki/etcd/healthcheck-client.crt
/etc/kubernetes/pki/sa.key
/etc/kubernetes/pki/sa.pub
管理者アカウントおよびサービスアカウントは手動で設定しなければなりません。
| ファイル名 | クレデンシャル名 | デフォルトCN | O (in Subject) |
|---|---|---|---|
| admin.conf | default-admin | kubernetes-admin | <admin-group> |
| super-admin.conf | default-super-admin | kubernetes-super-admin | system:masters |
| kubelet.conf | default-auth | system:node:<nodeName> (備考を参照) |
system:nodes |
| controller-manager.conf | default-controller-manager | system:kube-controller-manager | |
| scheduler.conf | default-scheduler | system:kube-scheduler |
kubelet.confにおける<nodeName>の値は必ずAPIサーバーに登録されたkubeletのノード名と一致しなければなりません。詳細は、Node Authorizationを参照してください。上記の例での<admin-group>は実装に依存します。
一部のツールはデフォルトのadmin.conf内の証明書にsystem:mastersグループの一部として署名します。
system:mastersは緊急用のスーパーユーザーグループであり、RBACのようなKubernetesの認証レイヤーをバイパスすることができます。
また、一部のツールはこのスーパーユーザーグループに紐づけられた証明書を含むsuper-admin.confを生成しません。
kubeadmはkubeconfigファイル内に2つの別々の管理者証明書を生成します。
一つはadmin.conf内にあり、Subject: O = kubeadm:cluster-admins, CN = kubernetes-adminとなっています。
kubeadm:cluster-adminsはcluster-admin ClusterRoleに紐づけられたカスタムグループです。
このファイルは、kubeadmが管理する全てのコントロールプレーンマシン上で生成されます。
もう一つはsuper-admin.conf内にあり、Subject: O = system:masters, CN = kubernetes-super-adminとなっています。
このファイルはkubeadm initが呼び出されたノード上でのみ生成されます。
各コンフィグ毎に、CN名と組織を指定してx509証明書と鍵ペアを生成してください。
以下のように、各コンフィグでkubectlを実行してください。
KUBECONFIG=<filename> kubectl config set-cluster default-cluster --server=https://<host ip>:6443 --certificate-authority <path-to-kubernetes-ca> --embed-certs
KUBECONFIG=<filename> kubectl config set-credentials <credential-name> --client-key <path-to-key>.pem --client-certificate <path-to-cert>.pem --embed-certs
KUBECONFIG=<filename> kubectl config set-context default-system --cluster default-cluster --user <credential-name>
KUBECONFIG=<filename> kubectl config use-context default-system
これらのファイルは以下のように利用されます:
| ファイル名 | コマンド | コメント |
|---|---|---|
| admin.conf | kubectl | クラスターの管理者設定用 |
| kubelet.conf | kubelet | クラスターの各ノードに1つ必要です。 |
| controller-manager.conf | kube-controller-manager | manifests/kube-controller-manager.yamlのマニフェストファイルに追記する必要があります。 |
| scheduler.conf | kube-scheduler | manifests/kube-scheduler.yamlのマニフェストファイルに追記する必要があります。 |
以下のファイルは、前の表に挙げたファイルへの絶対パスを示しています:
/etc/kubernetes/admin.conf
/etc/kubernetes/super-admin.conf
/etc/kubernetes/kubelet.conf
/etc/kubernetes/controller-manager.conf
/etc/kubernetes/scheduler.conf